熊本のきものお手入れ処 田崎染工です。
日々、和服のお手入れ・メンテナンス業務に携わり、今までに少なくとも累計2万枚以上のお着物を直してまいりました。
一言で「お手入れ」と申しましても、一枚々しみの状態や程度が異なっており、それこそ「十枚十色」です。
地味な職業ですが、皆さまに当店の仕事の中身と技術力を知っていただきたいという願いを込め、現役のしみぬき職人の仕事の舞台裏を写真を交えて綴ってまいります。お着物に関するさまざまなご相談ごとはお気軽にお問い合わせ・お電話ください。
今回は帯に関する投稿です。
お着物に関心や興味をお持ちの方々にとって最初のハードルは着付けではないでしょうか?
中でも「帯」は慣れるまでは締め方が難しく感じる方や背まで手が届きにくいという方もいらっしゃいます。
もっと簡単に帯を締めれるようにならないの?
そういったお悩みをお持ちの方には以下のような方法もございます。
※ご自分できちんと締められるようになるのがベストだと思います。
➀帯を二部式にする(帯をカットする方法)
➁作り帯にする(カットしない方法)
↑二部式に仕立てた帯 お太鼓部分や胴部は形成をほどこし解けないように縫い留めてあります。
文字通り、帯を二つのパーツに分けた帯です。
最初に胴部をお腹の周囲に巻き、最後に専用パーツを取り付けたお太鼓部分を差し込むという感じです。
↑作り帯の例
↑背中側
↑お腹側
作り帯は帯にハサミを入れずに、要所々を縫い留めながら形成していきます。
ベルトを巻くに近い感じです。
デメリット
➀二部式にする際には帯を切断して作り上げるので、高額な帯にはもったいないと思います。
➁作り帯の場合はお手入れなどができないと思っていた方が良いかと思います。
【帯の形成料金の目安 5,000円~10,000円ほど ※消費税は別途になります】
しみぬき、お着物のお手入れ・メンテナンスはぜひ当店にご相談ください。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。