2017年も一年を通じ、このような子どもさん向けのお着物をたくさんお手入れしました。
本当にたくさんしました。
レンタルするとおいくらほどするのか知りませんが
ここ数年、「自分が着せてもらった着物を子どもに着せたい」
という親御さまがとても多いですね。
数十年経過しているので重症化したパターンが多いです。(´ヘ`;
シミ部分のアップ画像です
この品物は比較的、軽症ですが上前部分に集中して黄変が発生していました。
おそらく涙、よだれなどの分泌物が時間の経過と共に黄変化したシミだと思います。
この手の子どもさんのお着物のシミヌキは個人的には得意であり大好きな仕事の一つです。
一見すると綺麗になっていますので、「これで完了!」と言いたいところですが・・・・。
まだ直さなくては私の気が済まないところがあるのです。
さて・・どこでしょうか?
パッと見では問題なさそうですが・・・・・
実はこういった金彩の剥がれがあちこちにあるのです!
オレンジ色の点々は金加工するための接着剤のあとです。
「気にならない!」と仰るかもしれませんが、私は気になる性質です。
この小さな点々の通りに一つずつ金を足していく作業をします。
金の色も無数にあるので近似したタイプを吟味します。
時には複数種類をブレンドして色味を近づけることもあります。
自己満足かもしれませんが「こういうところにこそこだわりたい!」と一職人として気概を持っています。
【今回のお直し参考料金 10,000円~15,000円ほど ※消費税は別途になります】
※あくまでも当店のしみぬき実績事例の紹介であり、
その他すべての衣料品トラブルの解決をお約束しているわけではございません。
素材的・生地の状態的にまったく手を加えることができないもの、
当店に来るまでに散々シミヌキ行為がされてしまった無残なもの・・・・正直いろいろございます...。
しみぬき、お着物のお手入れ・メンテナンスはぜひ当店にご相談ください。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。