本日はDIYでお着物のシミヌキにチャレンジをされ、結局は失敗をされて当店に直しの依頼が来た事例です。

最近は動画投稿サイトで検索すれば「シミヌキ」の情報が溢れています。
またテレビでの「シミヌキ特集」などの影響もあり、DIYでシミヌキにチャレンジするお客さまがとても多いです。
そして、そのほとんどが「手痛い失敗」になってしまうのです。

今回のお着物も最初は衿の汚れを「自分で落としてみよう!」という軽い試みだったのでしょう。

田崎染工

最初にベンジンを使用され、それでも落ちなかったので水で拭かれたそうです。
どんどんどんどんその水のシミが広がり、結局は左胸全体にまで拡大してしまっています。(´_`)

 

田崎染工

かなり広範囲に水シミが広がってしまっています・・・・

 

田崎染工

↑シミのアウトラインを把握するために霧を吹いてみました。
乾いた状態では分かりませんでしたが、このように剣先部分にまで広がっていました。

 

田崎染工

左胸のみならず、背中にまで水のシミが・・・・・。
ここまで広がってしまっているとは、たぶんお客さまはお気づきではないでしょう・・・。

 

田崎染工

拡大した水シミもきれいになりました。↑

 
DIYでシミヌキに失敗した場合、
「本来のシミヌキ料金」+「失敗のリカバリー料金」=結局は高くつく
となってしまうのです。

少しでも安くすませたいお客さまには必ずお願いしています。↓

田崎染工

絶対にご自身ではシミヌキをなさらないでいただきたいのです。
当店のたとう紙で納品する場合には、たとう紙の隅にこのオリジナルシールを貼っております。

おしぼりで拭いて黒いお着物の色が裏地に移ってしまった事例。(お客さまによる失敗例です)

 

熊本/田崎染工

↑シミ部分を擦りすぎて穴があいてしまった事例。(※お客さまによる失敗例です)

今回のお着物の場合、

【お直しの参考料金 7,500円ほど ※消費税別途】 

本来であれば衿のファンデーション汚れのお手入れ料金は
当店では2,000円(※消費税別)程度が最多価格帯ですが、
広がった水シミの処置の方が高額になってしまったのです。

「一文吝みの百知らず」にならないよう、専門店にお任せください。

※あくまでも当店のしみぬき実績事例の紹介であり、その他すべての衣料品トラブルの解決をお約束しているわけではございません。
できるもの、素材的・生地の状態的に修整不可能なもの、
当店に来るまでに散々シミヌキ行為がされてしまった残念なもの…正直いろいろあります。

しみぬき、お着物のお手入れ・メンテナンスはぜひ当店にご相談ください。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。